BOOST PROJECT #01
YUKO NAGAYAMA
永山 祐子
2020ドバイ国際博覧会日本館の水盤建築
2020ドバイ国際博覧会 日本館の水盤建築
永山祐子氏が建築デザインを担当される日本館において、 「水盤」の建設を実現したいという永山氏の意向を踏まえて資金の一部を協賛いたしました。 水は日本、UAEともに文化や暮らしの象徴となるもの。 水盤は両国をコネクトする要素を描きつつ、また日本文化の要素である光や水の美しさも表現しています。 水盤があることにより、永山氏が構想した建築世界が完成します。
永山祐子氏が建築デザインを担当される日本館に おいて、「水盤」の建設を実現したいという 永山氏の意向を踏まえて資金の一部を協賛いたしました。 水は日本、UAEともに文化や暮らしの象徴となるもの。 水盤は両国をコネクトする要素を描きつつ、 また日本文化の要素である光や 水の美しさも表現しています。 水盤があることにより、 永山氏が構想した建築世界が完成します。
永山祐子氏の水盤への思い 私が設計者として採択に至った最初の提案書の中でドバイ万博のコンセプトである connect 「心をつなぎ、未 来を作る」のテーマに添った根幹となる 3 項目を建築の中に実現することを提案しました。 1. 環境装置としての建築 2. 伝統文様に見るイスラムと日本の関係 3. 未来の世代に対するメッセージ 2.については日本の伝統的な麻の葉文様の組子とアラベスクを組み合わせた組子ファサード へと実現しています。 3.はこれから目指すことですが、ジェンダーギャップ指数が UAE120 位、日本 114 位(2017 年)と女性の社会進出の遅れている両国において女性は大切なターゲットであること、また、日本の世代人口ピラミッドと真逆の若い世代の多い UAE において若い層にもフォーカスし、 国籍はもちろんのこと、性別、世代を超えた多様な人々の活発な意見交換の場になることを目指したいと提案しました。 そして、今回の「水盤」に関わるコンセプトが 1.です。今回の開催地である高温多湿なドバイの気候の中で省エネで快適な環境とするために日本と中東、共に古くから伝わる冷却方法を積極的に取り込んで行くことを提案しました。例えば、中東における「風」を取り込む「バードギール(採風塔)」、日本の「打ち水」など「水」の気化熱利用などです。その中で特に「水」 にフォーカスしたのは中東と日本の繋がりの中に海水淡水化システムなど水に関わる日本からの技術協力があるということからです。まさに伝統と技術的な繋がりが「水」に集約されていると考えました。環境装置として、そして両国の繋がりを表す象徴として「水盤」を設計案の中で提案しました。水盤は水鏡となってファサードを映し込み景観上の効果も絶大です。 建築コストの問題で水盤の実現が難しくなった際に、このようなファンディングの場を設けていただいたことにより、水盤を実現することができました。 日本は 2025 年の万博に向けて、今回の万博でも大きくアピールしていく必要があります。 このような一人一人の思いが 集まったファンディングが実現に向けての原動力となれば、今後の万博の在り方をも変えていくように感じます。 ぜひ、今後の日本の文化芸術のためにも、お力を貸していただくようお願いいたします。
協賛者の皆様
シャダイ株式会社 代表取締役 今橋景人
一般財団法人田中仁財団
株式会社新光電気 代表取締役社長 花村明広
株式会社泉新キャピタル 代表取締役 大西秀亜
公認会計士・税理士 吉田貴典
司法書士 鈴木瑞穂